外と内なる違い そととうちなるちがい



1日1日があっと言う間に過ぎていく・・・・

朝起きて、カーテンを開け空を見上げ、
晴れているのに毎日違う色をしている空を見上げ
TVを付けて、朝食の準備をし食事をしながら
天気予報とニュースをチェック。

ヘリオポリスでは無かった、突然の雨に
驚き、止むのを待っていたもののまったく上がる気配を見せず
雨の振る中、モルゲンレーテまで走って行くと
シモンズ主任に

「あらあら、天気予報を見ていなかったのね」

と、タオルを差し出され
知り合ったばかりのジュリ・マユラ・アサギに呆れられ
カガリには

「準備不足だ。
 これからカバンの中に折り畳みの傘を入れておけよ」

痛いぐらいに強く頭を拭かれ、

「風邪を引くから今すぐ家に帰って風呂に入れ!」

などと言い、追い返されかけ、
それ以来、天気予報は注意して見る様になった。

オーブに来て以来、ヘリオポリスには無かったモノに
感動し、少しずつ空の色や雲の動き、風の向きなどで
天気を読む事が出来る様になったが、必ず当たるとは限らなかった。

ゆっくりと変わり行く季節を肌で感じ取れるぐらい
生活に余裕が出始めた時
いきなりのカガリの訪問に驚きながら招き居れ
生活観の出始めたキッチンから紅茶を運び
サイドテーブルにカップを置くと1口付けノドを潤すと

「砂漠に行く事にした」

「はい?」

いきなりの事で、間の抜けた声で聞き返すと

「父が・・・・」

カップに視線を落しながら呟く言葉に

「ウズミ様がどうかなさったの?」

いつもより少し声の高さを落し先を促すと

「お前は世界を知らない、なんて言うから見に行ってくる」

低い声で決意を込め、視線をに合わせる

「だから、砂漠に行くの?」

カガリからの視線を外す事無く受け止めると

「あぁ」

力ずく頷き

「どうしても行くの?
 1人で?」

あまりの深く頷くカガリに急不安になり
疑問ばかり返すと

「あぁ、もう決めたんだ。
 砂漠にはザフトが居るらしいからな。
 本当は1人で行きたかったんだがサカキが着いてくるらしい」

1人で良いと言ったんだがな・・・

眉間に皺を寄せ
紅茶に口を付け飲み乾すといきなり立ち上がり

、私は砂漠に行く
 何かあったら遠慮なく皆に言うんだぞ!」

連絡は取れなくなるが絶対帰ってくるからな!

言い終わると、歩き出し玄関に向かうカガリに

「ちょ、ちょっと待って!
 もしかして今から行くの!?」

慌てて声をかけると
立ち止まり、振り向くと

「準備はもうしたからな。 
 行く前にに会っておこうと思って」

微笑みながら、言葉を返すと
クツを履きエレベータを呼び、待っている間に
もクツを履きカガリの横に立つと
タイミング良く来た、エレベータに乗り込み
改めてカガリを見ると防弾チョッキを着
ガーゴパンツ姿に驚き、砂漠でナニが起こるのかが
なんとなく解ると、カガリの身の危険を感じ

「カガリ、世界を見に行くんだったら、
 もっと違う場所でもいいんじゃないの?
 何も砂漠じゃなくても」

引き止める事は出来ないにしても
どこか危険の無い場所へ変えるように言うが

「決めたんだ。
 砂しかない所なのに住民は必死で戦っていると言う。
 少しでも手助けをしてやりたいんだ」

意志の固さを声に込め、言葉にし返すと
目的地に着いた事を音で示し
閉じられていた扉を開くと
黒い色の車が止まっており、ドアの所には
サカキ一佐がカガリを今かと待っていた。

「遅くなってすまない」

一言サカキに声をかけ、開けられたドアをくぐり車内へと
入っていくカガリを心配そうに見ていると

「大丈夫ですよ、トモエ様
 私も一緒に行きますので」

低いながらも、優しさを込められた声に
不安そうに視線を送ると

「カガリ様は一度お決めになられた事は絶対に実行なさる方です。
 トモエ様のご心配も解りますが、カガリ様のお気持ちも解って上げて下さい」

変わらぬ声で返され、頷く事しか出来なくなってしまい
の前を走り去っていく車を黙って見送る事となってしまった。

見えなくなるまで見送るの姿を
サカキが見ているとため息を付き

「カガリ様、トモエ様に砂漠の現状をお話しなさいませんでしたね」

呆れると

「言ったら更に心配をかけるだけだ。
 お前だって言わなかっただろうが」

サカキの呆れに怒ったのか、口早に言うと

「なんにせよ、オーブには帰って来て貰いますので」

「解っている!」

喧嘩腰のカガリにため息を付き
心配しているであろうウズミとに苦笑を返すしか出来なかった。

そんなカガリとサカキのやりとりを知らない
初めて目の覚めた時にいた屋敷に来ており
目の前にはウズミが座っていた。

「ウズミ様、先程カガリが砂漠に行くのだと
 私の元に来てくれました」

「そうか、行ったか」

上品さを出しているカップからは琥珀色に紅茶が入っており
2人共口を付けず、湯気と香りだけ立ち込めていた。

「カガリが去った後、すぐさま砂漠について
 私なりに調べてみました。
 砂漠には『砂漠の虎』と呼ばれるアンドリュー・バルトフェルト隊長が
 指揮するザフト軍が居るそうです。
 ウズミ様も知ってらっしゃたのではありませんか?」

相手の反応を見るため一旦言葉を切るが
ウズミはの目を見たまま、座った時と解らずにいた。

そんなウズミの態度に再び口を開け言葉を作る

「ご存知でしたら、どうしてお止めにならないのですか?
 砂漠では戦争をしているのですよ?」

余計な事なのかもしれない
など思うにも、カガリが心配でつい言葉を言いすぎると
ウズミは目を閉じ、少し間を開けると

「知っている。
 だが、カガリは勉強場所として砂漠を選んだのなら
 私は何も言う事はない」

カガリの為だと言葉から十分出し
新たな話へと進めていく

「オーブの外では連合・ザフトが戦争をしているのだ。
 現に君も体験をしているのではないかね」

言われる言葉にヘリオポリスを思い出す。
オーブで目を覚まし、現状をカガリ、ウズミから聞かされた時には
驚きすぎて声すら出なかった。

『機械省が連合から脅され独断でMSを作ったが、
 GAT−X 303 イージス
 GAT−X 207 ブリッツ
 GAT−X 102 デュエル
 GAT−X 103 バスター
 は、ザフトへ奪われ
 唯一のGAT−X 105ストライクは連合が所持している
 そして、この時の戦闘によりヘリオポリスは崩壊
 GAT−Xのせいでプラントとは外交が難しい状態になっている。
 また、アークエンジェルの中にはヘリオポリスの民間人が乗っている
 それらの全ての責任を負いウズミは代表首長を辞任し
 弟でありの実の父が代表の席に付いた』

この件に関してウズミが何も言わなかった事は
散々カガリの口から聞かされていたし怒っている事も解っていた。

政治と外交の難しさを肌で感じ
これがトモエの記憶があればカガリの怒りを静める事や
ウズミの黙っている理由が解ったのではないか
と思うと、自分が情けなくなり同時に申し訳なさも感じ
少しでも時間があれば勉強に費やした。

少しでも3人の力になれれば!

気持ちだけが先走りしている状態をウズミは解っているのか

「戦争とは連鎖なのだ。
 言葉だけではなく体験して感じ取る事もまた勉強になる。
 本ばかりが勉強ではないぞ」

ウズミの言葉に、頷き
言葉に含まれている意味が考える

読みや見るだけではなく話しや体験をもって身に付けろ。

考え付いた答えに、頷き

「ウズミ様、
 もし宜しければ現場も見て勉強をしたいのですが」

思いを込め、ウズミの言葉に返すと

「ほう、トモエはココで勉強をすると言うのかね。
 では、制服を用意しよう」

控えていた者に指示を出し下がらせると
白を基調とした軍服を渡され
着替えると、ウズミの後に付き勉強に入った。



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            第5話
               オーブから書くならこの話しは外せないと思います。
               書き忘れていたのですが『トモエ』は巴御前から頂きました。 
               巴御前の様な性格だったと考えていだければ良いのではないでしょうか
                                                       2003 9 27